ある日のことです
毎年6月に行っていたスポーツ大会が
地震のために中止になり
2月に延期になっていました
大会の日が差し迫ってきて
今年の大会の運営を担当している
3年目の小仲さんから連絡があり
「今回は冬なのでお子さんを連れて参加するスタッフから
暖房をつけてほしいとの要望があり、施設に問い合わせると
1時間につきプラス12480円かかるので
エアコンをつけるとトータルで使用料75620円かかります
エアコンなしだと25700円です
どうすればいいのでしょうか?」と聞いてきました
僕はさてどうしたものかと考えましたが
ここはひとつ小仲さんに判断してもらおうと
「どっちでもいいですよ」とそっけなく返事をしました
するとしばらくして
「最初の1時間だけ入れて、途中暖かくなってきたら消してもらえるようなので
とりあえず1時間だけ入れてもらうことにしました」と
メールしてきてくれました
これがフロー経営、教えない経営の日常です
ここで僕が「寒いだろうからエアコンはつけておいてください」とか
「少々の寒さは防寒でしのいで、動いている間に暖かくなるから
エアコンはいりません」などと判断するのは
一般的にはよくある光景です
どう判断するかが問題ではなく
判断をゆだねることを選択して
考える機会を奪わないことを優先しています
おかげで僕の想像の120%以上の回答がきました
すばらしい回答がよかったのではなく
すばらしい回答を導き出したということを
小仲さんが経験したことがすばらしいのです
これが小仲さんにとっても価値あることだと思いますし
スニップにとっても小仲さんが成長してくれたという
すばらしい価値がそこにあります
次回からはこの問題があっても
僕のところには相談はないと思います
しかもこの件について3年目のグループでは
みんなで話し合ったようなので
経験値は一人ではありません
あっという間に価値は何倍にもなっています
スニップにはこうしたことが日常的にあります
普段の仕事の中に成長できる機会が
無限にあると思っています
みんな普段からよく考えることが習慣になっていますし
いろんな人と相談して決めることが習慣にもなっているので
なんでも安心して任せられるのです
すると自分が考えるよりすばらしいアイデアを聞けることが
あるのです
社会人3年目に社会人32年目が負けることがあっても
全然問題なしです
