忘れてはならないこと

僕が新人のころ

怖い先輩がいて

いつも怒られないかどうか

びくびくとしていました

怒られると落ち込み

怒られない日は幸せでした

そんなことを考えていると

いつの間にか

怒られないように過ごすことが

目的になり

余計なことはしないという発想になり

毎日が何もないことが幸せという思考になっていきます

お客様を喜ばせるよりも

先輩の機嫌がいいか悪いかばかりが気になり

結局お客様から叱られ

先輩に怒られるというサイクルに陥る

ある日の終礼で

先輩からの叱責で倒れてしまいました

しかしなにか吹っ切れた僕は

もう先輩を無視しよう

怒られてもスルーしようと決め

お客様に向き合うようにしました

お客様との楽しい時間は

自分にとっても楽しく

お客様も喜んでくれて

結果先輩も機嫌がよかったのでした

そのときに

先輩もお客様を喜ばせることを望んでいて

自分の思い違いであることに気がつきました

そこで後輩の気持ちがわかったはずなのに

僕が先輩になったときには

同じようなことを繰り返してしまい

後輩を苦しめてしまったことを今も反省しています

自分のおろかさを知り

それを忘れないこと

もし人をとがめる自分がいるとしたら

自分のおろかさを忘れてしまっているということだと思います

よき先輩は気を使わせるのではなく

本来の目的に沿うように応援する

後輩は先輩に気を使うのではなく

本来の目的に向かっていくこと

上下関係ではなく

お互いに尊重しあう関係を築くこと

まだまだ僕は

よき先輩になれていないし

よき後輩にもなれていません

むずかしい問題です

 

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